企業情報

社長メッセージ

必要とされ続ける“モノづくり”

三菱電機グループで唯一の
「鋳造・鍛造」専門の
製造会社

取締役社長菊池 邦夫

金属加工には「機械加工」、「プレス加工」、「溶接・放電加工」など種々の方法がありますが、「鋳造」・「鍛造」の良さは、最終製品に近い複雑な形状のものを、“一工程・低コスト・高品質” で製造できる点です。また、熱処理や鍛錬により、材料を高硬度、強靱化することが可能です。

菱三工業は、三菱電機グループで唯一の鋳造・鍛造の両方の加工技術を有する会社として、三菱電機と同等の品質管理の下、新幹線のモーター部品、変電所の機器部品、液化天然ガスの運搬船用ポンプ部品など、非常に高品質が求められる社会インフラ分野向け製品の部品などを生産しています。

当社の特徴としては、

  • (1)鋳造と鍛造の両方を有し、多種類の材料を熱処理・機械加工を含めた一貫生産をしていることから、製品の形状や用途に合った最適な生産方法を提案できます。
  • (2)三菱電機クループとして業務全般において充実した管理を実現しており、社会インフラ分野向け製品などの各種の監査でも高い評価を頂いています。
  • (3)多品種、個別生産で、お客様やエンドユーザ様の要望に応じた製品をひとつひとつ相談しながら生産するスタイルです。

お客様の価値を創造し、お客様から『菱三は大切なパートナー』と言って頂くことが我々の目標です。

菱三工業について

「菱三工業株式会社」とは、こんな会社です

菱三工業株式会社はあらゆる分野に活躍する鋳造品・鍛造品を製造・販売する総合メーカーとして新技術開発や生産活動に努めています。その技術は超精密さと、健全性が要求される産業用機器など、最先端分野において広く活用されており、ISO9001・ISO14001で認証された製造品質保証体制とともにお客様のご信頼を頂いています。

菱三工業 工場全景

鋳造、鍛造、熱処理、機械加工、検査の一貫生産による顧客要求への対応

短納期、多品種少量の生産体制が整備されています。

鋳造品、鍛造品の生産設計(VE)への協力

コストダウン、品質向上を図るため、設計段階からお客様と密接にコンタクトし、CAD、CAE(鋳造:流動凝固解析、鍛造:金型応力解析)を駆使、最適製品形状 と製造法の提案を行います。

アルミ鋳物圧力容器の製造

水圧テスト、ヘリウムガスリークテスト、放射線検査による品質保証を行います。

海外調達

複数の国内協力会社の他に、顧客のコストダウン要求に添うようアルミ鋳造品は中国調達も行っています。鋳造技術指導と検査は弊社で実施しており、品質は保証されます。

企業理念

菱三工業株式会社は、
すぐれた技術とチャレンジ精神により、
豊かな社会の実現に貢献する。

経営方針

  • 1.顧客優先の精神に徹する。
  • 2.品質奉仕の精神に徹する。
  • 3.研究開発に努め、技術革新を推進する。
  • 4.自己啓発を勧め、各々の資質を活かす。
  • 5.適正な利潤を確保し、企業発展の基盤をつくる。

社員行動基準

  • 挑戦能力を高め、根性を持って挑戦しよう。
  • 創造力量を養い、新しい価値を創造しよう。
  • 誠意誠意を持って最善を尽くし、信頼を築こう。

スローガン

W-ing 確かな信頼を創る菱三工業

会社概要

会社名 菱三工業株式会社
代表者 取締役社長 菊池 邦夫
創立 1970年(昭和45年)6月15日
業種内容 鋳造品・鍛造品の製造及び販売
資本金 8千万円
社員数 約140名
株主 三菱電機(株)
出資比率 三菱電機(株) 100%
所在地 〒651-1511 兵庫県神戸市北区長尾町宅原57番地(Googleマップ 新しいウィンドウが開きます
TEL 078-986-6601(代表) 
078-986-6615(営業部)
FAX 078-986-4472
面積 敷地:33,000平方メートル 
建屋:9,950平方メートル
交通機関
  • 神戸電鉄「横山駅」から徒歩25分
  • 神姫バス「宅原」バス停から徒歩15分
  • JR宝塚線・三田駅下車(JR大阪駅→37分・快速)三田駅からタクシー15分
  • 自動車:中国自動車道 神戸・三田ICから8分

菱三工業 History

  • 1970年
    三菱電機(株)伊丹製作所の鋳造・鍛造部門を母体として、三菱金属鉱業(株)(現・三菱マテリアル(株))と三菱化成工業(株)(現・三菱ケミカル(株))の三社合弁会社として設立。
  • 1973年
    鋳造品及び鍛造品の加工体制の強化を図る為、機械加工工場を建設した。
  • 1976年
    鋳造品の主力製品となっているGIS用圧力容器(アルミタンク)の試作に成功し、販売量も堅調に推移した。

    ※GIS:Gas Insulated Switch-gear(高圧電力系統用のガス絶縁開閉装置)

  • 1978年
    GIS用鍛造アルミフランジの生産性向上を目的にリングロールミルを導入した。

    ※リングロールミル:リング状の金属を圧延しながら伸ばす鍛造機

  • 1980年
    アルミタンクのリーク水圧試験工場として検査棟を建設した。
  • 1985年
    現在、鋳造製品の柱の一つであるLNGポンプ用アルミ鋳物の試作に成功した。

    ※LNG:Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)

  • 1987年
    鍛造アルミホイールリムの増産を目的に3,000トン油圧プレスを導入した。
  • 1987年
    三菱化成工業(株)から株式を引継いだ三菱軽金属工業(株)(現・三菱ケミカル(株))の株式を三菱電機(株)及び三菱金属(株)(現・三菱マテリアル(株))へ譲渡し、株主が二社となった。
  • 1992年
    自動車用鍛造アルミホイールの増産を目的に2,500トンフリクションプレス(5,000トン仕様)を導入した。(現在も主力設備として稼働中)

    ※フリクションプレス:摩擦駆動方式の鍛造機

  • 1994年
    加圧鋳造法によるアルミ・炭素繊維複合材料の実証生産を開始した。
  • 1996年
    三菱電機(株)名古屋製作所旭工場から鋳鉄鋳物事業の移管を受け、菱三工場の旭工場として新たにスタートした。(旭工場は三菱電機のエレベータ事業に特化させる目的で2020年に同じ三菱電機グループの稲菱テクニカ(株)へ発展的に譲渡)
  • 1997年
    高強度アルミ合金(過共晶Al-Si合金アルハード)を溶接肉盛りした鋳造品(排水ポンプ部品)の製造方法を特許出願した。
  • 1999年
    鍛冶村、岩崎、大平の三氏が「大型アルミニウム合金鋳物製造ラインの構築」で日本鋳造工学会から「豊田賞」を受賞した。
  • 1999年
    三菱マテリアル(株)から特殊合金(ニッケル、コバルト等)の事業移管を受け、鋳造品は旭工場、鍛造品は本社工場で生産を開始した。
  • 2008年
    大物アルミ鋳造ラインの設備(造型・乾燥・バラシ・集塵機)を刷新した。
  • 2011年
    検査作業の省人化、迅速化を目的に大型で高精度な三次元測定器を導入した。
  • 2012年
    2010年の「現代の名工」の受賞に続き、品質保証部の前田民夫氏が「黄綬褒章」を受章した。
  • 2017年
    鋳造ラインの稼働率向上、品質向上、技術蓄積を目的に低圧鋳造ラインを新設した。

    ※空気圧を作用させて低速・低圧で鋳込む鋳造方式

  • 2018年
    三菱マテリアル(株)の株式を三菱電機(株)及び三菱電機グループ会社の(株)メルフィスへ譲渡したことにより、株主が三菱電機グループ内の二社となった。
  • 2022年
    (株)メルフィスの株式を三菱電機(株)へ譲渡したことにより、三菱電機の完全子会社となった。